がめつい 方言。 がめついって方言?

え、なに、三人も御飯食べに来たの?」 「そうでござる!」 そう言って、幸村がにっこりと笑う。

許してください。

そんな事を心の中で必死に願っていたとき。

うわ、美味しいなあ。

ドタドタ、という誰かが走る音が聞こえ、閉まっていた障子が、凄い勢いで開いた。

まあ、なんて言うの? いいじゃねえか、な! 減るもんでも無いし」 「減るから! 存在、無くなっちゃったから!」 「まあ、気にすんなよ! な!」 「いや、気にするから! せ、折角、後で食べようとしていたのに……っ」 「え? 残してたし、手もつけてなかったから、食わないかと思った」 「残してないしっ! 酷い、乙女のマイスウィートハートを傷つけましたね!」 「ま、まい、すうい……? まあ、ほら、あんまり小さい事、ぐちぐち言ってたら、でっかくなれねぇぞ!」 「ならなくて良いし!」 そこまで言ったとき、は周囲の静けさに気付いた。

がめついの「つい」には、「ごつい」「きつい」などの「つい」を加えたとする説と、「(運など)ついている」の「つい」を結び付けたとする説。

いや、冗談ではなく、本当に。

慶次も、の横から「俺も良いか?」と訊いて、政宗に快く承諾されていた。

元親は「あ、あー……、その、なんつうか」なんて、気まずそうな声を出す。

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ゆ、幸村……感心します、本当に。

幸せだ。

戦前から戦後にかけての東京証券界を舞台に、「ギューちゃん」となった彼の破天荒な一代記を描いた、痛快人情小説。

佐助が、「うわー、旦那、どうしたの」と、少し笑いを含んだ声を出して、幸村に近寄る。

ふう、と一息ついて、そこらへんに座ったとき。

気にしないでよね」 「……言いたかった、って……、 今さっきのちょっとした、愚痴?」 「そうそう。

ちょっと違う話に走っちゃったね」 「他のこと?」 「そう。

「某の部屋で、その、某が御飯を食べ終えるまで、少し待っていてはくださりませぬかっ」 「ん? ん、わかったー。

周りのふたりも座り、政宗が「いただきます」と言おうとして、 手を合わせた時、障子が開き、見知った人々が入ってきた。

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